新築のクリニックモールでのご開業でした。ビルそのものもクリニックを想定して床が出入口より下がっているなど給排水の配管取り回しが十分出来る状態でしたのでプランの自由度も高い案件。ただ、全体で床が下がっているということはテナント全体を床上げしなければならないのでコストもその分掛かります。天井は仕上りが3mですがその上の懐は1.4mもあり、造作が大変で見えなくなる部分と見える部分のコストバランスに注意をしながらのプランニングでした。
院内のパースを元にお打合せを重ねさせて頂いていて、先生自ら備品や家具のイメージを伝えて下さったのですが、とてもソフトな雰囲気の先生からの提案が南国を思わせる籐の椅子だったり、頑丈そうなアンティークっぽいものなどその意外性に驚かされました。ただ、私たちの提案も良く鑑みて下さっていてミスマッチになるものは一つも無く、最後に花をアクセントにあしらった院内は落ち着きと華やかさを併せ持つ空間となりました。
皮膚科さんの医療機器、特にレーザーは以前に比較すると格段と性能が上がり、また治療可能な領域がかなり広がりました。その機器の種類も日本製に限らず、ドイツ、アメリカなど
海外のものも多くなりました。
適切な時期に使用する医療機器を決定していかなければ電源やコンセントの形状等、後から判明して慌ててしまうことになります。
色柄だけではなく、医療機器・設備のスペックに対しての打合せも大切な一つです。