けいこ皮膚科クリニック様

診療科目:皮膚科
坪数:30坪
竣工:2014年2月
所在地:埼玉県さいたま市

テナント形状と診療方針のベストマッチ

けいこ皮膚科クリニック様

設計のコンセプト

交差点角地に立つ隅切りがされた形状のビルの2階。当然テナント内も斜めの窓面を持つ変形のテナント形状でした。
そこに保険診療と自費診療を明確に分けたプランの依頼はなかなかの難易度でした。
幸い共用部形状から2つの出入口を設けられたのでその出入口の中間点に受付を配置し、患者動線を明確に分けると共にスタッフが効率的な業務を行える 環境を整える事が出来ました。また廊下を極力無くし各部屋を繋ぐことによって先生の移動もスムーズに行え、且つその場の患者の状態確認も的確に出来るプランとなっています。

担当者のコメント

もともとインテリアやディスプレイの工夫がご自分でも好きな南条先生とのお打合せは仕様のお話になると良い意味での脱線がとても楽しく、美術に対する造詣の深さにも感嘆させられてしまい、立つ瀬が無い状況となる事もしばしば。
そのやり取りから生まれた内装は一見直線で構成され男性的にも見えますが、少しずつ差し色を加えるなどの工夫から柔らかな優しい空間となりました。

ワンポイント

ビル診の場合、保険診療と自費診療を入口から明確に分けるのはそのテナント形状により難しい場合がほとんどです。
幸い今回のテナントは変形していたからこそ出来た『2か所の入口』を持つクリニックとなりました。
クリニックに適したテナント形状とはただ四角く、部屋数や医療機器が入るかだけではなく、目指す診療方針・クリニック像を適切に実現出来るかという点において、先入観に囚われず判断していくことも大切です。

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