クリニックモールでのご開業案件。以前に同じ場所での施工実績がありましたのでテナント状況の把握もありご依頼頂きました。水の取り回しにはビル側さんへの協議を重ね、先生と共に快適な診療環境を目指しました。泌尿器科というと男性中心と思いがちですが、先生は女性泌尿器科としても手術数1000例を越えるとのお話しに男女分け隔てない優しい空間を心がけた仕様のご提案をさせて頂きました。

厳格なイメージの先生ですが、打合せに望む穏やかな語り口は先生のモットーである『病を診るのではなく、人を見る』そのままに、思いのこもったやりとりでした。
ご自分のスペースについて必要最小限をしっかりイメージされていましたので、限られたテナント面積の中、患者さんに対しより多くの診療内容を提供できるクリニックになったと思います。

ビル側条件によりテナント全体をわずかばかり床上げをする前提のフロアでした。
当然コストも掛かるので、床上げしないとどうなるのかのデメリットも検討。結果として通路となる部分にてスロープとすれば患者さんにとっては違和感が無いだろうという事になり床上げは最小限に。ビル側条件は絶対という固定観念にとらわれずニュートラルにその条件についてメリット・デメリットを検証していく事は、初期コストを抑える上で大切です。