異なる専門をお持ちの先生お二人でのご開院。それぞれの診療スタイルを活かせるスペースつくりと共有部分へのお互いのアクセス等、プランはとても苦労しましたが、ドクター、スタッフにとって専門性を発揮して頂けるに足る動線とスペースが確保できたと思います。
また、開業時から積極的に在宅も考えられていた事を考慮し、スタッフルームは将来的にステーション化出来る広さと設備を持たせ事業の拡張性にも対応しています。
周辺地域でもひときわ目を引く綺麗な建物は、上層階がホテル、地下は飲食街とこれからのランドマーク的な要素が集約されています。その中にあるクリニックモールの第一号となったクリニックです。内装は落ち着いた雰囲気ながら高い天井を活かしクリニックらしい清潔感も併せ持つバランスのとれた仕上がりとなりました。お二人の先生へのご提案という事でしたがパースに対しては共に好感を持って頂き、その後の進行も滞りなく出来ました。
専門科目の違いによる施設の特徴は他の事例でも述べていますが、限られたスペースの 中で各要素が混在していく時の折り合いの付け方の第一は、やはり一つ一つの動作環境をどれだけ 理解しているかによります。今回の様なケースでは、偏りすぎずお互いの専門性を発揮できる事が ドクターだけではなく、そこを訪れる患者さんにとっても安心に繋がるもの。施設の形状は 関わる全ての方々に影響を与えるという事を意識していかなければならないと考えます。