本案件は地元工務店さんが施工をする事で決定していたのでプランニング面でのお手伝いをさせて頂きました。 当初の予定はテナント内に元々あったトイレを基点として水廻りを計画されていましたが、まず必要な機能、部屋数を理想に近い形で配置してみる事から始めていきました。 それに添った形で調査を進め、ビルオーナー様にもご協力頂ける旨確認を取りながら固めていった最終形は微細な修正はありましたが最初にご提案した形にかなり近づいたものとなりました。 発想の転換が功を奏したプランとなりました。

設計と施工が別れ、施工する方たちにクリニックの経験が薄いとまずそのプランの意図するところや、機能の面についてどうして必要かの理由付けもしっかり伝えなければなりませんがそういった問題も無く協力関係を築けたのが何より安心できました。
限られた工期の中で意思疎通が出来ると出来ないでは職人さん達の動きまで制約してしまうことになります。設計・施工一体で行う場合と分ける場合でも、両者がそのどちらも経験があれば取り組みはより容易になるという良い例だと感じます。

総合内科を標榜するにはやはり設備面も充実していないと患者さんからもその標榜の信憑性を疑われてしまいます。 ひろせクリニック様は消化器・循環器を専門としながら女性技師さんによる乳腺外来までカバーし、地域の方々への性別・年代を問わない利便性と安心を提供する事を理念に掲げ取り組まれています。 今後の内科クリニックとしてこの様なクリニックが郊外では特に求められていくのではないでしょうか。
開業理由の一つとして地域のニーズを捉えることはとても大切だと感じる案件でした。