スポーツ整形という特色から、いろいろな運動における動作を検証、矯正、回復に向けての理論に添ったリハを行うクリニック作りは通常の整形とはスペース取りが違います。それをビルテナントで実現させるにはどうしたら良いかがレイアウト作成で悩んだところでした。
一部天井を表し塗装仕上にしてラケットを振る動作を出来るようにしたり、梁の上にランニングマシーンを配置し振動対策も考えたりと多くの工夫で成立したプランとなりました。
日中は一般の患者さんも診察しながら、夕方から夜間にかけてはスポーツに携わる方々の良きパートナーとして関わっていくクリニックのスタイルはとても印象的でした。
専門の領域をしっかり極めていく事によって頼りにされる存在になりながら、その知識を広く一般の方々にも適切に応用して喜ばれるという方針・姿勢は、たとえクリニックであっても経営の観点からすればとても大切な事だと、学びの多い案件となりました。
実現出来るか否か、可能かどうか。誰もが最初に思う事ですが、大切なのは判断よりも実現するには、可能にするには何が必要かとその入口で前向きに捉え、思考していく事だと私たちは考えます。多くの『案件による条件』に携わった経験が、解決の糸口に繋がるヒントを見出すのだと思います。クリニックを開業・作る時には、多種多様な案件の実績を持つ会社と取り組む事が、案件を選ぶ際の自由度が高まるのではないでしょうか。