整形外科という科目ではリハ室の大きさは将来的な診療報酬の増収も考慮すると一定条件はクリア出来る様、準備するのが望ましいとされます。
だからと言ってただ広ければ良いということではなく、限られたテナント面積の中で必要とされる各設備との折り合いを付けながら、先生の診療方針、得意分野を発揮できるバランスの取れたプランを第一に考えました。
平屋のテナントという事で、天井高が3メートル80センチあり最初は倉庫然とした佇まい。
先生のご希望で廊下になる部分に外壁を開口し縦長のスリットガラスを配したところ、自然光あふれるとても開放感のある空間となりました。
またその天井高を活かすべく空調面もしっかり考慮しなければいけないのですが大型機器の性能に頼るだけでなく、空間演出もかねて木製羽のフライファンをご提案させて頂きました。対流を促す役目ですが見た目にも快適さを演出できました。
整形は大部屋と捉える方も多いですが、先生、受付、看護師、PT・OTの連携距離は(地域によってお年寄りが多い場合などは特に)他の科目と同様短い方がお互いの情報共有に役立ちます。
各科目による(特色となる)必要な機器・機能面の条件や、それに左右される部屋の大きさはそれぞれですが『ここは何科だから』という一面的な考え方ではなく、専門性やスタッフの人員も含め、何が最適かを考える事が重要です。