既存店舗より広いテナントに移る場合、環境や機能の向上は当たり前です。
プランニングに当り注意した点は、そういった部分の今まで不便だったからこうしたいという思いと、患者様側からの視点で見た利便性と快適な環境づくりのバランスをとる事でした。
水回りに工夫をしながら配置し、無理のないスタッフ動線も確保出来たと思います。
また、地元電気業者さんとの協力でローコストの工事を実現できました。

マンション２階の住宅を改装した店舗から同一マンションの１階、路面に移転される計画でした。
近隣医療機関には循環器のクリニックがあり比較的お年寄りが多く、階段の利用は運営的にネックだった為、移転は長年の思いだったとの事でした。
路面店となるにあたっては地域柄も踏まえ、華美にならずそれでいてすっきりとしたファサードを心掛け、そのテーマをそのまま店内にも持ち込みました。投薬口のパーテーションが大きな弧型に紺という配色で優しさと清潔感を上手く表現出来たと思います。

三社競合の案件でしたが、調剤薬局への思いが通じ？お手伝いさせていただく事となりました。
昨今の調剤薬局(個人店)様を取り巻く環境は年々厳しくなってきています。
地元に根付き、掛かり付け薬局として支持され続ける事は並大抵の事ではありません。
私たちアドミニも不動産管理という地域密着の仕事が出発点。その地に足を付け事業を継続していく大変さは身にしみていて他人事ではありません。
地元で頑張る店舗を応援したい。そんな想いも専門として生業にしている理由の一つです。