吉祥寺たかのメンタルクリニック様

診療科目:心療内科
坪数:20坪
竣工:2012年6月
所在地:東京都武蔵野市

製作家具による自由度の高い収納を実現

吉祥寺たかのメンタルクリニック様

設計のコンセプト

機能としては同スペックでありながら診療方針、必要な治療によって大小の診察室を使い分けできるプランとなりました。
先生の診察で特徴的な精神分析的精神療法を行う第一診察室は二方向が窓に面した明るく、適度な開放感のあるゆったりした空間とし、テナント内で天井に出てきてしまう梁を間接照明と絡めながら、無機質にならない様な造作形状を心掛けました。

担当者のコメント

テナント条件で電気容量が限られていたのに苦労しましたが、ベース照明を全てLEDのダウンライトとしながら小型変圧器を導入し動力より必要量を確保しました。
容量が無いから出来ないでは無く、いかに工夫してご要望に応えていくかをあらためて考えさせられた現場です。また、壁面の什器や診察机等も製作させて頂く事により、通路や先生の動線確保はもちろん、限られたスペースの中で多彩な収納も実現しています。
打合せは深夜に及ぶ事もしばしばでしたが、その分とても納まりの良い綺麗なクリニックです。

ワンポイント

心療内科の診察室は多くの条件ある中で、特に静寂であることはとても重要です。
防音措置は対話がメインの診察では患者さんの話を正確に聞き取れる環境作りと同時に、その会話が外に漏れないという事にも重きを置かなければなりません。
例えば換気扇の配管が各部屋に繋がっていると他の部屋で聞こえてしまう事もあります。
細かな気配りとノウハウがあるか無いか。
意外かもしれませんがプランナーの力量が試される科目です。

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