他社設計からのセカンドオピニオンとしてお話しをしていく中で、弊社不動産部との実績もあることから最終的に施工のご依頼を頂きました。
プランに関してはほぼ先生のイメージは出来ていましたので、それをテナント設備を最大限利用しながら整合性を検証して成立させる事が出来るかの作業でした。給排水設備に関しての工夫で鼻洗浄も設置し、基本のしっかりしたクリニックとなりました。

弊社大阪本社不動産部でもお世話になっている案件は、お母様がクリニックを営んでいた物件です。そこに残っていた製作ベンチを待合に使えないかとのご要望があり、拝見させて頂くとその形や、デザインはよくよく考えられて作られたものでした。
多少傷があったり、座面シートのクッションが薄くなってはいましたがそこに少し手を加え、再利用。代々の想いが繋がる待合室となりました。

概ね良いがしっくり来ない。物事で時にある感想ですが、もしそこに対峙する人間関係があるならば、それはおそらく対話不足が一因としてあるのかもしれません。
クリニック作りに関して、適正な対話というキャッチボールが出来ないとレイアウトにおける動線・サイズ・設備に違和感が残ってしまいます。対話とは知識と知識の交換でもあります。専門として対話出来る会社と取り組む事が良いクリニック作りへの近道です。